洗濯表示マークに関する法律が改正され、2016年12月から新しいマークへ変わります。
アパレル・衣類・繊維関連業の皆様、準備はお済でしょうか?
H28年12月より、新JISへ変更
現行のJISの洗濯表示マークが、H28(2016)年12月1日より、新JISへと変更されます。
これは、「家庭用品品質表示法」に基づく「繊維製品品質表示規定」の改正によるものです。
家庭用品品質表示法では、消費者が日常使用する家庭用品を対象に商品の品質について事業者が表示すべき事項や表示方法を定めています。
この改正により、衣類等の繊維製品の選択表示は、新しい「JIS L 0001」にならったものに変更する必要があります。
変更の理由
近年、衣類などの生産や流通は海外との取引が増え、輸入されている衣類などには日本の洗濯表示と海外の洗濯表示の両方が付いている場合があります。
これは、海外から輸入した繊維製品は、ISO(国際標準化機構)規格の取り扱い表示であるため、国内で販売する場合には、日本のJISの表示に付け替える必要があったためです。
日本から国際規格の改正を提案し、改正された国際規格に整合した新JISが制定されました。
国内外での洗濯表示を統一することにより、海外で購入した繊維製品の取り扱い表示を変更する必要がなくなり、輸入や販売などを円滑に行えるようになると考えられます。
新JISでの表示
新JISでは、記号の種類が22種類から41種類に増え、繊維製品の取扱いに関するよりきめ細かい情報が提供されるようになりま、一般消費者の利便性の向上が期待できます。
施行日
平成28年12月1日。施行日前は現行JISの表示を行い、施行日以降に新JISの表示を行います。
経過措置
施行日前に現行JISの表示を行った製品は、施行日以降もそのままの表示で差し支えありません。
本記事は、消費者庁のニュースリリース「家庭用品品質表示法に基づく繊維製品品質表示規程の改正について」並びに消費者庁や政府のウェブサイトの案内を元に作成しています。(文章・画像等の引用あり)
▼消費者庁の問合せ先を転載します。
消費者庁表示対策課 電話:03-3507-9205(直通)担当者:藤田、中尾
▼消費者庁ウェブサイト 洗濯表示(平成 28年12月1日以降)に関する詳細ページ
http://www.caa.go.jp/hinpyo/guide/wash_01.html